はじめに

今の住まいは「終の棲家」になるとは私たち夫婦は思っていませんでした。
4年前にこの家を購入したときに「子供が10歳くらいになる頃にはこの家を買換えようね」なんて話しておりました。
4年前私は派遣社員で、年も33歳で、漠然と翌年くらいには子供でも産んでなんて安易に考えてました。
子供には恵まれなかった代わりに、私は定職に就き、夫も当時より倍以上忙しくなりました。

そんなわけで、子供が大きくなって今の住まいが手狭になったわけではありませんでしたが、このふじみ野の家からの通勤が、残業が多くなってきた私たち夫婦のライフスタイルには合わなくなりました。
東京圏から30分でこの環境はすばらしいと思うのですが、通勤時間に往復約3時間はちょっと辛い。
我慢すればたいしたことないけど、体調が悪いときは満員電車の辛いこと・・・
都内に住みたい気持ちがだんだんと高まってきました。
そして実は夫もそうだったらしいのです。ま、通勤が辛いってことは、年を取ったってことでしょうかね(苦笑)

購入物件の条件

●仮住まいをせずに購入した物件に移転できること
●買換え特約の特典がある不動産会社から購入できること
※「買換え特約」とは期日までに手持ちの物件が売却できなかった場合、契約は白紙に戻すことができ、新しく購入した物件のために支払った手付金については全額戻り、違約金の支払いも不要であるということです。
(契約時に支払った印紙代、申し込み書代金については返却されません。)
●年内に引越しできること
※来年から私が「大殺界by細木数子」に入ってしまうため、今年を逃すと4年後になってしまうのであった。
●私たち夫婦の合算でローンが組める物件であること→当然だ!

2004年6月20日(日)
モデルルーム見学。
都内移住だが、まず地域優先順位を二人で話し合い次のようにした。
都内23区限定、城南地区>都心部>城東地区
城南地区は夫の勤務先、私の実家が近く。
都心部は夫の実家が新宿のため一応考える・・・が、購入できるかもしれないが、部屋の広さ等でランク外か・・・
城東地区は私の勤務先近く。・・・
ということで、インターネット、不動産会社からの本で検索した2件のモデルルームを見学。

(1)大崎の物件。
夫が気になっている物件。山手線沿線ということで大注目。世帯数90くらい。
大手不動産会社が販売。モデルルーム見学にはご意見番として私の両親も参加。
入居予定が8月のため既に棟内モデルルームがOpenしている。
大崎駅からマンションまでの道を歩く。えっとその段階で私の両親はこのマンション却下になりました。
まず再開発地区のためまだ工場や会社の敷地が多く、夜遅くになるとマンションまでの道の人通りが少なくなる。
又、このマンションまでの道は大井町から大崎方面、五反田方面へ抜ける裏道でして、以外に交通量が多い。
たしかに学生時代実家からバイト先の大崎ニューシティまでこの道を自転車で突っ走っていたことも思い出した。
#車の横を走ってましたよ・・・あの頃は。
マンション自体はいいんだけど、私も立地に気になる点が・・・前の大きな家がいつマンションになるかわからないし、ちょっと不安だよね・・・あと小規模マンションってどうなんだろうってことも。
現在400世帯ちょっとのマンションに住んでいるので管理が行き届いていると言うか・・・
資金の話をしてるときに頭金があっても「売らなくちゃいけない物件がある」というのが販売担当者には面倒かなっていうのがちょっと伝わってきた・・・買換え特約を使う場合もし売れなかったらキャンセルだもんね・・・確かに面倒だわ。
1週間考えますと言って、このマンションをあとにする。
うちの両親なんて、「次、行こうって」感じだったもんね・・・

(2)実家の近所の物件
大崎から徒歩で次の物件のモデルルーム地の大井町へ。
大規模物件。大手不動産会社販売。大井町より徒歩10分くらい。
不動産は運命的な出会いだと思うので、心に少しでもひっかかるようなことがあれば却下と思う。
今回の購入を逃したら4年後と(来年から大殺界なので購入なんてできません・・・)思っているが、ローンのことを考えるとやはり30代でローンを組みたいよね・・・って思ったりする。
親ご推薦の物件は、モデルルームからちょっと豪華。へぇーこんなところに大規模物件?
大手光学メーカーの運動場とテニスコートの跡地だったのね。
ここも入居が9月末のため棟内モデルルームを見学できるようになっていた。
パンフレットだけみると私たちが購入できそうな物件は3件くらいしかない・・・
間取りも魅力的じゃないし、予算もちょっとオーバー。どうしたものかと思っていたら、販売担当者が、「よかったら棟内をみてみませんか?」とのこと。
そうですね・・・と乗り気じゃない私たちだが、なぜか、母親一人張り切る。
東棟、南棟、西棟、からなるマンション。東から順番に見ていく。
高層階はそれこそローンを組んでも払える値段じゃないので中層、低層階中心に見せてもらう。
東、南は以外にも魅力的なところが一軒もなかった。南は北側が暗すぎて、これじゃちょっと辛いっていうくらい。
そして絶対あり得ないと思っていた西棟へ行く。
「今、キャンセルになったお部屋がありますので見ますか?」と言われ見に行く。
広さも今より広くなり、窓の外も塞ぐものもなし。西側だけど、反対側の東側も明るいし、いいんじゃないの?
そしてうちの母親が一番に「これにしなさいよ・・・」
資金計算してないし、だいたい、売り物件を抱えてるのに、そんなに張り切るな〜!!!>母
夫も「なんかいいね・・・ここ」
じゃ、ざっと資金計算してもらいますか?と言うわけで「マンションミュージアム」(いまどきのモデルルームの呼び名)に戻り資金計算開始。
売りの物件については全く考えず、頭金と私たち夫婦の収入で計算。
長い目で見て公庫1本でローンを組む希望をする。
ザーッと計算してもらい、「大丈夫ですよ、問題なくローン組めます。」
売り物件についても相談する。先ほどの大崎の販売担当者よりも好意的。
「買換え特約つかってください、売りも当社がお手伝いします・・・」
今の家が売れなかったら縁がなかったってことでと思いますか・・・
いろいろと相談し、さて、どうする、どうする、どうする・・・魅力的だわ・・・
とりあえず、明日夫が「重要事項の説明」を受けることにする(まじっすか!)
本日内金10,000円を入れる。(やすっ!)
娘夫婦が近所に引越してくることを夢見ている母親に
「今の家が売れなかったら新しいマンションは買えないんだからね」と言い聞かせ、今日は帰宅することにした。

2004年6月21日(月)
夫、重要事項の説明を受ける。ま、売れなかったらキャンセルだしーっと軽い気分な私

2004年6月23日(水)
夫、夫両親へマンション購入の説明。驚くが、呆れられる(苦笑)
二人がそうしたいならいいのでは・・・と。

2004年6月25日(金)
大崎物件を断る・・・

2004年6月27日(日)
マンション売却大作戦開始
と言うわけで、新しいマンションの販売を担当している不動産会社に売却のお願いもする。
まず、我が家の査定。
「いつも通りにしていてくださいね」って言われますが、少しでも良い値がつくように見た目すっきりするよう、とにかくいらないものは収納し、とりあえず、綺麗に生活している雰囲気をだす。
ぎりぎりまで掃除し、汗だくになる。
時間通りに担当者と担当者上司の不動産会社川越営業所長来訪。
まず、我が家をチェック。「綺麗にお住まいですね」「天井が高いですね」
子供もいないし、普段家にいないし、目に付くものはすべて収納したのでそりゃ綺麗だろう。
「収納が多いですね」・・・これが我が家の売り文句か!?
天井高いのはこのマンションの特徴。マンションを購入したときに設置したオプション品もすべて伝える。
我が家はキッチンの食器棚、オーブン、食器洗い機、洗濯機置き場棚、寝室の吊とだながオプションだった。
大体家をチェックしお茶を勧めながら、査定金額を聞く。
まず、この辺が新築物件の供給が多いことなどの説明を受け、だいたいですね・・・と査定金額告げられる。
私たち夫婦が思っていた以上のお値段だったので、それではぜひお願いしますということになった。

ちなみに、購入時の金額は決して望んでおらず、最低でもローン残高及び売却手数料などを支払えるくらいの査定金額は見積もって欲しかった。
最低金額よりプラス400万の査定金額だったのでそれはそれでいいかと判断。
買いが先行するとどうしても安く売却してしまいがちだが、最低ラインは守らなければならない。

契約の前に売却のお手伝いのスケジュールなどを聞く。
契約期間は最長3ヶ月まで。これは新しいマンションが引渡しされるまでとした。
この期限までに売却できなければ新しいマンションは諦めるってこと。
不動産会社との契約は毎月更新とする。
売却活動内容はチラシの作成、ポスティング、インターネットでの情報公開、中古物件DBへの登録等。
又、オープンハウスの実施等。

引き続き契約。
現在の住まいの売買契約書コピー、固定資産税、都市計画税納税通知書を見せてくださいと言われる。
これは夫が用意してくれていたのでサッと出せる。
「マンション管理組合総会の議事録もお願いします」
うゎ、これ、どっかにあったよね・・・ってことで収納したものを奥から引っ張り出す。
探すこと5分くらい。私だったら絶対捨てている議事録を夫が持っていてくれた。
これは絶対必要な書類なので、大事に保存しましょう。
土地の状態、マンションの管理状態、現在のこの家の問題点の質問などを受け、回答し、契約書に捺印し契約終了。
早速来週末にチラシを投入するとのこと。
あー、売れるのかな・・・実際売るとなるとちょっと感慨深いものがありますなー。